薄いウレタンシートに開けた穴の中に、直径3mmのガラス球が埋め込まれています。
実はこれ、下の画像と同じものなんです。
こちら、レーウェンフック式単眼顕微鏡といいます。
商人であり微生物学愛好家だったアントニ・ファン・レーウェンフックが、1600年代(日本は江戸時代前期)に考案したものです。中央の針の先に試料を乗せて観察します。
この顕微鏡は100倍~500倍くらいの精度があっただろうと言われています。
さて、時代はめぐって令和♪
令和の単眼顕微鏡はスマホの自撮り機能を使います。
自撮り用レンズの上にガラス球が乗るようにしてシートを両面テープで固定します。
そのまま起動して自撮りモードにすると、プレパラートをセットしていない顕微鏡のような画面が現れます。
そして、シートのガラス球に試料を乗せてみると……。
スティックシュガーの結晶 |
アボカドの葉の葉脈(断面) |
アボカドの葉の一部 |
今回は、ガラス球がアクセサリー装飾用のものなので、残念ながらそれほどクリアな画像にはなりませんが、時折「これ細胞?」みたいなものが見えたりもします。
また、3年生Iくんが取り出した紙幣を見てみると……。
千円札に書かれている「国立印刷局製造」の「国」 |
同じく千円札の一部に書かれた隠し文字 |
他にも身近な文房具や髪の毛など、細かいものを見ることができました。
時期によっては、ミジンコなど池の水の中にいる微生物などを見ても面白いかもしれませんね!